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橋本治と内田樹 - 天道公平

2021/01/24 (Sun) 10:36:50

1月19日の粕谷大人の書き込み、「橋本治に近づいたひとに【思想家】内田樹氏がいます。」という一行を見ただけで、粕谷大人が内田樹をあまり評価していないことが判ります。

粕谷大人とは違い、私は内田樹フリークスです。現存の仏語・仏文関係者の中で、私が心の底からの敬意を込めて「先生」と呼べる人は、蓮見重彦と内田樹の二人しかいません。(残念なことにこの二人は仲が悪い。「差し障りがあるので蓮見重彦については語らないことに決めている。」と内田先生は仰っています。)

内田樹は私にとってそういう存在ですので、内田先生への否定的な見解については多少敏感にならざるを得ません。

粕谷大人の『橋本治と内田樹』の読後感は、私の読後感とはあまりにも隔たっているので、確認のため13年ぶりに再読してみました。

私が再読したのは、単行本の方の『橋本治と内田樹』です。我が家には内田先生の文庫本は一冊もありません。刊行直後に読んでいるからです。つまり全て単行本で持っているということです(私のフリークスぶりが窺えるでしょう)。

内田先生は【思想家】と呼ばれる程の人物ではありません。研究者としては大成しなかったし、見るべきほどの業績は残していないし、学者としては二流でしょう。フランス語の運用能力に限ってみても、蓮見重彦や小林康夫や吉川一義と比べれば見劣ります。

もうひとつの顔である武道家としては、彼の師である多田宏やその師である植芝盛平とは比ぶべくもありません。

学者としても武道家としても二流の男をなぜ生涯の師と仰ぐことにしたのかについて語り出すと長くなりそうなのでやめておきます。

『橋本治と内田樹』の内容に踏み込む前に余計なことを書きすぎてしまったので今日はこの辺で。続きは後日。(反響がなければ止めます)。



Re: ちょうど会社を出るところでした。 - 粕谷隆夫

2021/01/24 (Sun) 14:33:01

 良かった。ちょうど会社を出るところでした。内田先生(魯庵も内田だ)の著作は、最新のものは【サル化する世界】(文藝春秋)。【人口減少社会の未来学】は購入していません。

 外国人ジャーナリストが日本の学生に自分の置かれている状況を聞いたところ、『罠にはまった』『息ができない』『身動きできない』と表現した。ここから、今の日本社会の『生きづらさ』の本質が透けて見える。それは今の社会が、『成熟する』ということが『複雑化する』ことだということを認めていないからだ。

 内田先生はさらに、今の日本社会に瀰漫している『生きづらさ』は、この社会の仕組みそのものが『生物の進化』に逆行しているからだというのが僕の考えです。それを僕は『人間がサル化している』という表現に託したのです、と言います。

 学生が歓迎し、喜ぶ言葉です。小生、内田先生に関しては、直感のみです。だんだんに『この人、本物かいな』。橋本治に媚びてるし、マスコミをえらく意識しています。

 生物の進化に逆行ですか?今の人間が果たして進化するのでしょうか。突然変異、新人類が出現して、今の人類は旧人類になる形じゃないのか。ネアンデルタール人です。

 しかし、やはり天道兄と呼ばせていただきましょう。
 

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