264294

雑誌「水源地」WEB版(水源地.com)を閲覧される方は、すぐ下の「ホーム」をクリックしてください。


ふるさと

1:吉村卓也:

2021/04/15 (Thu) 23:20:57

1960年(頃)今ではほとんど記憶にないが、出生地葛飾柴又より、北海道石狩郡当別町に移転。
引越しと言うものがどういうことなのかも分からずに、母に手を引かれての引越し。
当時、両親は母方の祖父母が営んでいた、食料品雑貨店の仕事が忙しく、私は「放し飼い状態」。
春先の当別はまだまだ、雪が残り、外は雪山がツルツルととても滑る状態。
表に出るたびに滑って転倒。着替えも間に合わない。
毎日転びながらも、月日は経ち小学校に入学。
夏休み前には、学校の裏山に熊が出るので、気を付けるように言われるが、お構いなしに山にコクワの実を取りに入る。
放し飼い状態でできた、自然児。
山で穴倉を見つけると、そこはウサギの通路。
網を仕掛けて、いぶりだすと、正に脱兎のごとく網にウサギが飛び込む。
この頃、僅か3㎞程離れたところに、当別一の秀才が住んでいるとは全く知らない事。
来春が遅く、降った雪は頑なに残ろうとし、冬などは一晩で家が埋まるほど雪が積もる。
当別一の秀才と、後に知ったがその後輩が、後に自分の人生に大きく影響してこようなどとは思ってもいなかった。
大学に入学してからその事を知り、未だに「当別三兄弟」と呼ばれる。
全く、自然の中で放し飼いで育った、野生児。
長男も、次男坊も分別があり、末っ子だけが突然変異の様に育った。

  • 名前: E-mail(省略可):
  • 画像:

Copyright © 1999- FC2, inc All Rights Reserved.