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腐れトップばかりかね - 粕谷隆夫

2022/09/15 (Thu) 08:33:28

 「だからどんな事件なんだよ」「われら下っ端の社員は何が何だかわかりませんよ」。「民事再生法が適用されても、大口はともかく、小さな協力会社には金は入ってこないよ。これも社員とは違った意味で下っ端かな」。

 外部への不正支払いか。あるあるね。まったく。

Re: 腐れトップばかりかね - 粕谷隆夫

2022/09/15 (Thu) 10:17:11

 この青年の夢はどうなったのだろう。

Re: 戦火の下での「蛮行」 - K.Murano

2022/09/16 (Fri) 23:34:28

 上記「産経抄」に「現地で略奪を繰り返すなどの蛮行」「多数の民間人を殺害した残虐行為」とあるが、こうした「ならず者」をロシア語で「バンヂート」(бандит)という。その行為が「バンヂチズム」(бандитизм)。(英語でも同じく bandit. pl.bandits, banditti.行為の方は banditry)

 100年ちょっと前のロシア革命直後の国内戦のさ中、ウクライナ北東部のポルタワ市(ハリキウ=ハリコフから遠くない)で晩年を過ごした作家コロレンコ(1853~1921)の日記などにもよく出てくる言葉だ。

 デニーキン陸軍中将の率いる「義勇軍」はボリシェヴィキ(レーニン、トロツキーたち)を「ユダヤ人」だと非難する連中が多かったが、ポルタワその他のウクライナの地でユダヤ人住民を襲い、略奪・殺害を繰り返した。とくにユダヤ人をねらったこうした行為をロシア語で「ポグローム」(погром)という。その行為者が「ポグロームシク」(погромщик)。

 ところで本日、最寄り駅近くの古書店で300円で購入した古本から、引用しておきたい。
 吉行淳之介(1924~1994)と淀川長治(1909~1998)の対談から。
(出典:『<エッセイ・おとなの時間> モンローもいる暗い部屋 和田誠編』、新潮社、昭和60年(1985)刊。202~203頁)

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 淀川 終戦直後に、いろんなものが一緒にきた時のなの。だからヒッチコックのものだけれど(映画「疑惑の影」は)案外、見落とされてるのね。

 吉行 「日曜洋画劇場」に出ませんか。

 淀川 出ないの。惜しいけど、白黒だから歓迎されないのね。それからサイレントの頃の「バブー」というアメリカの映画があったね、こわいのは。ウォーレス・ビアリーが主演しているの。これはロシア革命の映画で神戸しか封切らなかったらしい。神戸はわりに検閲がゆるかったのね。
 それは、悪党たちが、ロシア革命の時、貴族を全部やっちゃうの。思想的なこととちがう、野盗たちが。
 貴族の娘がひとりいて、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いで、それも殺してやろうって、逃げまどうのをつかんで地下室に入れて、ドアを塗りつぶせいうの。ドア以外に、窓もなにもない部屋なのね。みんな酒盛りをやって、どんどん壁塗ってる。だんだん壁が乾いていく。
 今度、部屋の中が写って、実は、放り込まれた瞬間に、貴族の青年がいて、お姫さまのほうを助けて代わりにバブー、その悪党の頭(かしら)の情婦を入れるようにしたのね。それバブーは知らん。
 次に部屋の中写ると、椅子が一脚あって、その女はネズミみたいにそこらを走りまわってるの。だんだん変になってきて、椅子をあたりかまわずバンバンぶつけるところがすごかったね。窒息するから、たたいて、たたいて、たたいて、椅子がメチャクチャになった時、壁が一カ所だけ、少しこわれたのね。やっとこさそこから手を出して、女死んじゃった。一杯飲んで、いきやがったなあといって見た時に、バブーがその手を見て、指輪を見て、おれの女だという。
 壁が固まっていくとこ、こわかったねえ。その時分はサイレントでオーバーだから、部屋の中の暴れ方がまたこわかったの。

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 上記、淀川氏のいう「悪党」「野盗」が「バンヂート」である。ロシア革命後の国内戦では、赤軍、白軍、マフノ農民軍その他、皆、こうした蛮行(テロ)をやっていた。日本軍も「シベリア出兵」している。

Re: 戦火の下の前田利為 / 日韓海底トンネルの闇 - K.Murano

2022/09/18 (Sun) 20:30:34

 神田神保町「関係者」の同人雑誌『十三日会』に連載された村上紀史郎氏の「前田利為(としなり)」が本になった。藤原書店から9月刊。タイトルは『加賀百万石の侯爵 陸軍大将・前田利為 1885-1942』(四六上製、528頁、税込み5280円)。

https://www.amazon.co.jp/加賀百万石の侯爵-陸軍大将・前田利為-1885-1942-村上-紀史郎/dp/4865783563

 版元のPR誌『機』№366 (2022.9.15)に、著者自身がこの自著の概要を寄せている。

 同じ『機』誌には、鎌田慧氏の「日韓海底トンネルの闇」という短文が掲載されている。その内容は『週刊文春』と『朝日新聞』の記事による、と鎌田氏は断っているが、以下、その中から引用する。([ ]は引用者による)

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 この団体[岸田首相の後援団体「熊本岸田会」会長・中山峰男・崇城大学長が議長を務めた「日韓トンネル推進熊本県民会議」のこと]は、統一教会の教祖・文鮮明が提唱した「日韓ハイウェイプロジェクト」の第一弾として、佐賀県唐津市から韓国にむけて、いま500メートルほどのトンネルを掘っている、という。

 はじめて耳にする大事業だが、九州北部から韓国南部まで、全長200キロ、総工費10兆円におよぶ、と聞けば、<虚大>事業と考えざるをえない。2016年には、[統一教会の]韓鶴子現会長がトンネル工事を視察した。高速道路で世界を結んで統一世界の実現を目指す、というのだが、どれほどの科学的な調査にもとづいているのだろうか。

 国際霊感商法対策弁護士連絡会の渡辺博弁護士は、『週刊文春』で、こう語っている。

 「統一教会は『日韓トンネルを造るために』との名目で多額の献金を集めてきました・・・・ 計画自体は荒唐無稽なものですが、教団は地元の名士や議員を巻き込むことで、信者たちに教団の影響力をアピールしてきたのです」。

 一国の首相の地方後援会の代表が、統一教会系の<虚大>事業の地方代表者、であるなら責任は大きい。岸田首相が、統一教会によって破産させられた男の恨みの弾丸を受けて死亡した、前[元]首相を国葬にする。奇妙な、暗い世界だ。

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Re: 補足 - K.Murano

2022/09/19 (Mon) 17:13:26

 すみません。上記のアマゾンのURLは開けません。
 版元ドットコム、アマゾン、楽天などで、この新刊の案内がされています。(版元の藤原書店HPではまだ。)

Re: 戦火の下の前田利成(2) - K.Murano

2022/09/25 (Sun) 16:20:40

上記の村上紀史郎氏の『加賀百万石の侯爵 陸軍大将・前田利為 1885-1942』は、今は、版元HPで案内され、その「目次」も見ることができます。

https://www.fujiwara-shoten-store.jp/SHOP/9784865783568.html?_ga=2.5060337.351440136.1664090108-603120035.1661091668

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