カメムシ - 粕谷隆夫
2022/08/10 (Wed) 06:39:41
もう15年ほど前からになりますか。
わが社のとなりが下妻市。ここは梨園が多い。立秋(残暑)のころから幸水が出荷され、豊水、秋月と続きます。また弘前出身のドライバーが、「ふるさとに頑固一徹のリンゴ園の親父がいる」ということで、冬にはリンゴを発注しています。
得意先から、「缶ビールなんかの形だけの中元・歳暮でなく、時期がずれてもいいから、梨とリンゴにしてよ」という要望がはっきりしてきました。友人や親戚もそのほうが良いと言う。
また果樹園の方々と知り合うと、その苦労にも気づきました。40歳代の方々は、園の三代目、四代目だという。爺さんたちは、子どもの数が少ないと東京に行ってしまって廃園になる危険を感じると語ります。
カメムシといえば、小説「月山」を思い出します。峯雲先生は「俺のところに送ってもらっても、子どもがたくさんいる隣のおばさんにポイと渡しているよ。まあ、喜んでいるからいいか」。吉澤編集長は缶ビール(命の水)のほうがいいですかね。
11日~16日は談話室が留守になります。コロナ禍のなか、日本中がお盆モードです。
山の湯に 浮くは農夫の盆の顔 (瀧 春一)