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ルビの効用&「近況」こもごも(メモ) - K.Murano

2023/03/30 (Thu) 12:32:14

〇 Web版『水源地』3号(2022年)掲載の拙訳ガリーナ・ストレミャンナヤ論文ではルビを付したが、これは著者のガリーナ氏を含め外国人の日本語学習者の読者の便宜を図ったもの。

〇 外国人のみならず日本人にとっても日本の地名・人名の漢字の正確な読みがわからない場合がある。例えば、「八街市」。私は長い間、正確な読みを知らなかった(というか、そもそもこの文字表記を見たことがなかった)。実は本年1月末にこの街(まち)に引っ越したのだが、正しい読み方は、昨秋、不動産屋氏(риэлтер)から教わったようなものだ。今、JR八街駅の比較的近くの市街(しがい)に住んで居る。

〇 今、私の手許にある一巻物『縮刷・独歩全集』(博文館、大正9年12月初版、大正10年4月四版)は総ルビだが、目次、本文の頁にある各作品の表題にはルビは付されていない。だから『牛肉と馬鈴薯』の<表題の方の「馬鈴薯」>が「ばれいしょ」なのか否か、厳密には、はっきりしない。というのは、本文の方では、(この小説は何人かの会話体で成立しているが)「馬鈴薯」には「じやがいも」か「いも」のルビしか振られていないので。(私は長い間、表題の「馬鈴薯」を「ばれいしょ」として何の疑問も感じてこなかったので、ちょっと驚いた)。

〇 そして同『全集』所収の短篇『わかれ』に、こんな「くだり」があった(以下、漢字は現代表記に改めた)。

━━「青年(わかもの)は水車場を立出(たちい)でて其儘(そのまま)街(ちまた)の方へと足を転(めぐ)らしつつ、折々(をりをり)空を打仰(うちあふ)ぎたり。間もなく巷(ちまた)に出(い)でぬ。朝猶(なほ)早ければ街(ちまた)は未だ往来少なく、朝餉(あさげ)の烟(けむり)重く軒より軒へと棚引き、小川の末は狭霧(さぎり)立罩(たちこ)めて紗絹(うすぎぬ)の彼方(かなた)より上り来る荷車の音は淋(さ)びたる街(ちまた)に重々しき反響(はんきやう)を起(おこ)せり。」

〇 すなわち、「巷」にも「街」にも「ちまた」というルビを振っている。私はこの「くだり」を読んで、「八街」という地名は、「やち・また」ではなく、「や・ちまた」と読むのか、と初めて知らされた次第。

〇 なんで「街」が「また」なのか、ずうっとこの間、八街市内を彷徨しながら、アタマの中に引っかかっていたのだがが、「ひー、ふー、みー、・・・、やあ、」の「やあ」プラス「ちまた」イコール「やちまた」と思うことにした。この解釈が当たってるかどうかわからないが、不動産屋氏と上記『全集』のルビの作成者氏にはスパシーバ。

Re: 八街の由来 - Himagine吉澤

2023/03/30 (Thu) 18:07:42

八街は「八(や)」+「街(ちまた)」で、開墾の順番に由来する地名である。

明治初年、新政府は明治維新で職を失った下級武士を帰農させるため、徳川幕府の放牧地であった旧下総牧(小金牧・佐倉牧)の開墾を進めた。

この地は8番目に開墾されたことから、「八街」と命名された。(『語源由来辞典』より)

https://gogen-yurai.jp/yachimata-shi-chiba/

ビールのお供は八街から! 樫本真奈美

2023/03/30 (Thu) 18:24:39

「や・ちまた」なんですね
開墾の順番とは!(´・∀・`)ヘー

以前、八街に暮らす友人が地元名産の落花生「おおまさり」を送ってくれたんです。
中身は大きくて白い落花生。
塩ゆでするとビールのお供に最高(*>∀<)o
栄養価もとても高いみたいです♪

おおまさり 樫本真奈美

2023/03/30 (Thu) 18:26:12

おおまさり

Re: 感謝 - K.Murano

2023/03/30 (Thu) 18:46:49

 吉澤 様

 ご教示、ありがとうございました。
 下級武士の開墾の順番から、ですか・・・。

 樫本 様

 ここの地元出身のタクシードライバいわく「ブランド化してから値段が高くなってしまった」そうです、落花生のことですが。
 この八街という地は(JRの駅からみて)郊外に大きなスーパーなどが林立していて、自家用車で買い物する住民ばかりです。
 私のような歩行者は少ないです。
 モスクワ郊外の大きなショッピングモールを思い出しました。

Re: 林檎でなく落花生と醤油だろう? - 粕谷隆夫

2023/03/31 (Fri) 07:16:25

 1期先輩の京都在住のAさん(貧乏公家)からは年末京都の銘菓が届きます。昨年急に電話があり、「あんたはん千葉県に住んでいるのだろう、だったら今年から林檎でなく落花生と醤油にしてくれはんか」ときたもんだ。落花生はわかる落花生はね。なんで醤油なんだと高島屋の1階に顔を出したら、いつものおばはんが2種類の醤油を持ってきた。「これ地元の田舎の醤油で、全国版で人気がある」ときたもんだ。

 「粕谷、ガンとは長い付き合いになったよ」。そういえば、『水源地』3号に書いていましたね。

Re: ヤ・チマタの野菜は割安で美味 - K.Murano

2023/03/31 (Fri) 14:29:04

 JR総武線の八街(や・ちまた)駅周辺(南側)で目立つのは、落花生・ピーナツの看板を掲げる商店以外では、床屋・美容院、薬局、医院、といったところ。

 スーパーマーケットでは、駅の比較的近くのトウズ(Tou`s)とタイヨー(大洋)、さらに「郊外」の、トライアル(Trial)。とくにトライアルは大きな駐車場を有する大型店舗。

 そのほかに野菜専門の(倉庫付きの)八百屋みたいな店もあって、以上のどこも、野菜(とくに人参、ジャガイモなど)は安くて新鮮、美味です。

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