現役の科学者は自伝的文章は書かない? - K.Murano
2025/01/28 (Tue) 20:39:30
上記の松岡正剛、津田一郎(数学者)両氏の対談録(『初めて語られた科学と生命と言語の秘密』、文春新書、2023.10.20第1刷)のどこだったか(図書館に返却して手元になし)、寺田寅彦、中谷宇吉郎、岡潔、湯川秀樹、朝永振一郎など日本の学者数名と外国の著名な学者数名とを挙げていた。
以下、たまたまコピーに取っていたページからそのさわりの部分を紹介する。寅彦没後90周年記念として。
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【津田】 日本でもむかしの科学者たちは現役の研究者をやりながら、自伝的なものを書いたりしていたわけです。ところが最近は、若くして本を書くというと「もう研究やめたんですか」って言うんですよ(笑)。「いや、それは結果を見ればやめてないなんてことはわかるでしょう」と返すわけですが、「本なんて引退してから書くもんでしょう」とか言われてしまう。
【松岡】 おかしいよね。
【津田】 一定の割合でそういうことを言う。ところが、そういう人がけっこう早く教授になる(笑)。これでは大学はダメになる。
【松岡】 その一定の割合が多すぎるわ。
【津田】 じゃあ自分の一芸だけで図抜けたことやっているかといえば、やってない。やってなくても大学教授には一定の業績があればなれるわけです。そうすると、定年退職するまでに自分たちの研究の日常を書くとか、意見交換するようなことはしなくなる。昔の大学教授、私の先生くらいまでは、みんな教養がありました。歌人もいたし、能をやる教授もいた。アインシュタインや湯川さん、朝永さんのように平和運動をする人もいた。文人や宗教人、思想家だっていた。理系にも社会的な気概がありましたね。
【松岡】 ぼくや津田さんの世代までは、まだロゲルギスト〔シリーズ『物理学の散歩道』の執筆グループ〕と呼ばれるような、優秀な科学者が匿名ですばらしい科学エッセイを書いていたりしていたのにね。フランスのブルバキのように集団名で数学の論文を書くということもありましたね。
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現役の科学者こそ、お互いに切磋琢磨するという意味でも、「自分たちの研究の日常を書くとか、意見交換する」とかに励んでもらいたいものです、紙媒体でも、ネット上でも。
Re: 補足(寅彦再評価の理由) - K.Murano
2025/02/01 (Sat) 00:25:20
上記の書き込みの冒頭で「上記の松岡正剛・・・」としてあるのは、下記1/28付「『淡い客愁』の前後」に続けるつもりが操作を誤って、上記のように連結せずに、独立した形になったからです。
★★なお、寺田寅彦再評価の気運は「天災は忘れた頃にやってくる」ということか、とくに二つの大地震のあとの(地震関連の)寅彦の著作の再刊などもあったわけですが、池内了氏によれば、以下の理由があるうです。
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「1970年代以降、物理学の風向きが変わり始め」「カオスやフラクタルのような概念が見出され(再発見され)、ゆらぎや偶然を引き金とする秩序形成や単純な操作の繰り返しが生み出す複雑なパターン形成など、一括して『複雑系』と呼ばれる自然界の現象を相手とするようになった」。
「よくよく考えてみれば、日常的に経験する地震や気象や生態系や生命現象などは、すべて複雑系であり、未解決のまま手が付けられていなかったということになる。」
「ところが、寺田寅彦は〔2005年時点から〕50年以上も前に、これらの問題の重要性を指摘していた。」
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以上、池内了『寺戸寅彦と現代 等身大の科学をもとめて』(みすず書房、2005年1月21日発行)2~3頁から引用した。上記〔 〕内は引用者による。
Re: 正誤表 / 寅彦の死因 - K.Murano
2025/02/01 (Sat) 00:44:08
上記:
(誤)以下の理由があるうです。
(正)以下の理由があるそうです。
(誤)池内了『寺戸寅彦と現代
(正)池内了『寺田寅彦と現代
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私は寅彦はもっと長生きしていたものと思っていたが、50代半ばで、昭和10年(1935)12月31日に逝去している。その三か月弱前に以下の文章がある(同じく『柿の種』から)。
「夜中にからだじゅうの痛む病気に罹(かか)って一晩じゅう安眠ができない。この広い世界のすべての存在が消えてしまって自分のからだの痛みだけが宇宙を占有し大千世界に瀰漫(びまん)しているような気がしている。」
ウィキペディア「寺田寅彦」によると、死因は「転移性骨腫瘍」であった。
「サンタ・ルチア」の二重唱:寺田寅彦没後90周年 - K.Murano
2025/01/27 (Mon) 20:17:29
昨秋読んだ松岡正剛、津田一郎両氏の対談録にちらっと寺田寅彦の名前があった。その後上京した折に100円で購入した古本の『柿の種』をつい最近読了した(岩波文庫、1996年4月第1刷、2000年第12刷)。
この本は、大正9年(1920)から寺田寅彦(1878-1935)が昭和10年12月31日に逝去したその二か月余前までの間に書かれた短文を収めたものだ。こんな文章があった(同書127頁)。
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桜の静かに散る夕べ、うちの二人の女の子が二重唱をうたっている。
名高いイタリアの民謡である。遠い国にさすらいのイタリア人が、この歌を聞くときっと涙を流すという。
今、わが家の子供らの歌うこの民謡を聞いていると、ふた昔前のイタリアの旅を思い出し、そうしてやはり何かしら淡い客愁のようなものを誘われるのである。
ナポリの港町の夜景が心に浮かぶ。
朧夜を流すギターやサンタ・ルチア
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以上は、昭和5年(1930)5月発行の俳句雑誌「渋柿」に掲載されたもの。
今年は、寅彦没後90周年である。
Re: 淡い客愁 - 粕谷隆夫
2025/01/28 (Tue) 08:22:19
「客愁」という言葉、今使う吾人はいるのかな?
そういえば、村野御仁は、大学の学食で、ナポリタンをいつも美味そうに食べていました。てっぺんのあのうずらの卵は今、何処。
Re: 「淡い客愁」の前後 - K.Murano
2025/01/28 (Tue) 12:11:13
ウィキペディア「寺田寅彦」にこう書かれていました。
「漱石の元に集う弟子たちの中でも最古参に位置し、科学や西洋音楽など寅彦が得意とする分野では漱石が教えを請うこともあって、弟子ではなく対等の友人として扱われていたと思われるフシもあり」
上記の短文では寺田の娘たちの二重唱(昔は自宅でも平気に大声で歌ったり本の朗読をしたりしていた?)とともに、ナポリの「流し」のギター弾きの唄声も聞こえています。
やはり言葉の力? - 粕谷隆夫
2025/01/25 (Sat) 10:05:45
由紀子さんは72歳で私と同年配です。そしてご母堂がお亡くなりになって丸四年も同じ。それにしても、名字は政所(まんどころ)と呼んで良いのかな?
『ミハイル』という名前が出てきて驚きました。固有名詞もやはり言葉ですか?
Re: 言葉の力 - 吉澤稔雄
2025/01/26 (Sun) 00:09:34
石破茂首相の24日の施政方針演説での発言――「楽しい日本」。かつて安倍晋三氏の掲げた「美しい日本」のパロディーか。
これを聞いたとき、私は思わず頭を抱えてしまった。何というセンスの無さ。笑うに笑えない。間もなく68歳になろうという爺さんが、あの白眼をむいた怖い顔で「楽しい日本」とは……。幼稚園児や小学校低学年児童の言葉ではない。我が日本国の総理大臣の言葉である。ここに言葉の力はあるか?
それとも、彼にはまともなスピーチ・ライターがいないのだろうか? 「美しい日本」ならポエジーにはなるが、「楽しい日本」では戯言にしかならない。それがわからない感性の鈍さは国辱ものである。
Re: イシバ・ニゲル・ナイカク - K.Murano
2025/01/26 (Sun) 17:17:27
今をトキめくフジテレビを抱えるフジサンケイグループ(79社、4法人、3美術館)の一角「夕刊フジ」がネット上で現役首相をコテンパンに叩いています。
→ https://news.yahoo.co.jp/articles/f9ce16a0989998acf726235397fc2869260000b9
野党政治家三名、経済ジャーナリスト一名、政治学者一名を動員して、今の日本は「楽しい日本」なんかではない、と主張しています。私も一国民としてまったく同感。この物価高、何とかならないか。
なお、余談ですが、コンビニでちょっと立ち見しましたが、「岩盤保守層」が好んでいるかもしれない或る雑誌では、首相の名(音はシゲル)にひっかけてイシバ・ニゲル内閣と、こき下ろしていました。
Re:「楽しい日本」の実態 - 吉澤稔雄
2025/01/26 (Sun) 22:12:19
キャベツ中玉299円(先週より100円下げ)、白菜4分の1カット179円(先週より20円下げ)――ここへきて葉物野菜が少しずつ値下がりしているようだ。しかし、それでもまだ我々庶民にとっては高くて買えない。陳列台の前でしばらく考えてから、やっぱりやめておこうとなる。
米がまた値上がりしている。少し前まで5kgが2800円ほどで売られていたものがあったが、今はすべて3000円を超えている。ブランド米は5kg3500~3600円ほど。こうしてジリジリ値が上がっていくのは誰かが価格操作をしているからにちがいない。先が思い遣られる。
驚いたのは、蕪の葉だけが別物のように売られていたこと。2~3個分の蕪の葉のみが束ねられて100円あまりの値がつけられていた。売れるのかという疑問はさておき、こんなものまで売るようになったとは新鮮な驚きだった。何という時代だ! これが「楽しい日本」の実態である。庶民はもうとっくに物価高騰に疲弊してしまっている。
Re: 言葉のセンス - 吉澤稔雄
2025/01/27 (Mon) 08:44:56
酒と薔薇の日々の粕谷大人の言葉のセンスは石破並みか。
1月守谷例会写真 - 吉澤稔雄
2025/01/23 (Thu) 08:37:05
またひとり、杖つき老人が増えました。いやいや、決して他人事ではないぞと思いつつも、さすがに大男の持つ杖は長いなと感心したものです。
Re: 1月守谷例会写真 - 川上 宏
2025/01/24 (Fri) 07:38:55
三島由紀夫氏、"楯の会"を結成し1970年11月、陸上自衛隊
市ヶ谷駐屯地でクーデター未遂事件を起こしました。
近い将来、我々の会は"杖の会"になりそうです(笑)。
あれから30年ですか - 粕谷隆夫
2025/01/17 (Fri) 08:13:23
あれから30年ですか。
小生42歳。「支援物資を増トン大型ウイング車2台分神戸まで輸送して」との要請あり。モノは即席ラーメン。ドライバー全員手をあげました。ベテラン2名、若手2名のツーマン体制で行かせました。彼らの人生において最大のショックだったのだろう。帰社したとき、若手ふたりは精神的にまいっていました。
『死』はどういう形で来るのか、いろいろ書物を読んでもわかりませんね。
Re: 神戸大の震災文庫 - K.Murano
2025/01/17 (Fri) 19:12:19
たまたま目にしました。
→ https://www.yomiuri.co.jp/national/20250113-OYT1T50082/
Re: 佐野洋子の絵本「ぺこぺこ」原画展 - K.Murano
2025/01/17 (Fri) 20:02:44
地震ではないですが戦争と関係のあるこんなサイトも目にしました。
→ https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20250116/1060018794.html
Re: 6万点の「語り部」収集ですか - 粕谷隆夫
2025/01/18 (Sat) 09:21:14
やはり悲劇の懐に閉じ込められても、日本人に、すなわち日本人という歴史に生まれたことはシアワセですね。今日は土曜日、というより、出勤する必要は無いのに、現場にフォークマンがひとり出勤している。ドライバーもひとり出勤している。なにかあっても知識人崩れの専務は電話で喚くだけと皆が知っています。
缶ビールはいっぱい冷蔵庫にあるのだが、土曜日ぐらい早朝1本やって、会議室で昼寝(朝寝)して正午に帰れと言っても、誰も笑って相手にしてくれません。しかし職人根性の恐ろしさよ。
神戸の大震災のとき、徳之島出身のN社長が「俺も震災の場所に必要な資材と食材を準備したので運んでくれ」と来たのだが、古里の方々がそんなに関西で生きていて、みんなが糸電話でつながっている事に驚きましたです。
やはり人の繋がりがあってこそ、【この世に生きている楽しみ】がますます毎日毎日堅固になっていくのですかね。
でも、今日の夕刻は、80歳代の爺い5人が、「一杯やるぞ!」と張り切っているのだが、こいつら国際事件が大好きで、「汚らしいロシア人め、彼らは地球人失格だと騒ぐ。私はロシア人ではありませんと言う」が、まあ、爺さんたちも近代史で苦労したので、とにかく酒量を多くすればくたばる。一番良いのは、各自、奥様を同伴すれば、全然、静かなのだ!!
水源地」第8号原稿募集のご案内 - 吉澤稔雄
2025/01/16 (Thu) 19:50:01
水源地」第8号発行の予定と原稿募集のご案内
雑誌「水源地」第8号を2025年4月16日に発行することが決まりました。つきましては、下記の要領にて原稿を募集いたします。奮ってご応募下さいますきますよう、何卒よろしくお願い 申し上げ ます。
――――作品応募要項――――
ジャンル:小説、エッセイ、評論、詩歌、身辺雑記等
応募ファイル形式:WORD形式(--.docx)またはテキスト形式(--.txt)に限る。なお、手書き原稿も可。
締切:2025年4月9日(水)
送付先:粕谷発行人または村野氏宛てメール
※作品中に写真または画像挿入を希望される場合は、写真等もあわせてお送りください。
※ペンネームを使用される方は、原稿送付の際に必ず本名がわかるようにメールに明記してください。
「ヤルデン26歳、力士になりたい!」 - K.Murano
2025/01/11 (Sat) 20:55:51
Face Book の記事を知人が送ってきました。以下。
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署名依頼の発信者「ヤトコブスキ ヤルデン」
【兵役義務とコロナ禍の渡航制限により6年間来日できず年齢制限を超えた私が特例として力士になるための署名】
私の名前はヤルデンです。26歳です。イスラエルで生まれましたが小さい時から力士と日本人になりたいと思っています。
4歳の時に初めて相撲をみて相撲がとても大好きになりました。イスラエルには相撲がないため、柔道などを学び、いつも相撲のために努力してきました。
18歳から兵役義務で3年間、その後コロナにより3年間、24歳まで日本に来ることができませんでした。日本に行けなかった間は、相撲を学ぶためにモンゴルで7ヶ月間モンゴル相撲のトレーニングをしました。
現在日本にきて2年が経ち、26歳ですが、年齢の問題で力士になる夢を叶えられていません。しかし、相撲は私の人生なので力士になる夢を諦めません。私は誰よりも本当に相撲を愛しています。
相撲協会の年齢制限について、私は特例として力士として認めてもらいたいと思っています。
兵役義務とコロナの影響といった、避けられない事情で、力士になるチャンスを失ってしました。私のこれまでの努力と相撲への情熱を考慮してチャンスをいただきたいです。
もし力士として認められたら、心技体そろった力士として、全力で上を目指します。私の夢は、日本で最強の力士になること、そして相撲を通じて日本社会に貢献することです。日本の子供たちがまた力士を夢見るような時代を取り戻すためにがんばります。相撲は日本の国宝であり、その価値を再認識してもらうために、私は全力をつくします。
私の特別な背景とこれまでの努力から、相撲協会に私を年齢制限の特例として認めてもらえるよう、どうか署名にご協力お願いします。
動画⇨https://twitter.com/YatkovskiYarden/status/1872907249796223437
※相撲協会の定める力士の年齢制限は、一般は満23歳未満、日本相撲協会が指定している社会人や大学のアマチュア大会で一定の成績を残した人、各競技で高等学校以上の全国大会への出場経験がある人、新弟子運動能力検査に合格した人については満25歳未満である。
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「ヤトコブスキ ヤルデン」というが、ヤトコプスキとはロシアかウクライナかベラルーシか東欧のどこかかにありそうな姓だ。
イスラエルへは1970年代からか、ソ連(その後はロシア連邦)からユダヤ人(ロシア語話者)が移民してきている。
日本相撲協会は年齢制限に特例を設けてヤルデン君を入門させてほしい。
ヤルデン(関西弁?)君自身によるネット上の署名のよびかけです。賛同者は以下のサイトをご覧ください。
https://www.change.org/p/大相撲-兵役義務-コロナにより年齢制限を超えたヤルデンに入門許可を
Re: 天道公平66歳、このミステリーが読みたい! - 天道公平
2025/01/12 (Sun) 14:08:33
私には、もう20年以上前から読みたいと思い続けてきたミステリーが一冊あるのだが、その本に出会った事がない。それもそのはず、何しろその本の著者もタイトルも出版社も私は知らないのである。そんな本をなぜ読みたいと思うのか?その本を翻訳した人の文章を読んだからである。以下に引用する。
「原稿を書くのも楽しいけれど、やはり翻訳の快楽は他をもっては代え難い。
世の中には、つまらない人の翻訳や、見るからにくだらない本の翻訳をしているひとがいるが、あれはどういう気分のものなのであろう。自分がバカになった気がして気分が悪くはならないのであろうか。
私はむかしすごく頭の悪いミステリー作家のものを(貧乏だったのでしかたなく)訳したことがある。文章はひどいし、作家の頭の中の「からから」と音が聞こえるほどに中身のないものだったので、怒って全面的に書き直してしまった。(犯人も動機も殺人の方法も全部書き直してしまったのである。)そしたらすごく面白くなった。
出版社もいい加減なところだったので「面白いね、これ」と言ってそのまま出版して、それをどこかの局がラジオドラマにしてそのまま放送してしまった。」
この翻訳者(?)というのが内田樹である。内田先生がこの文章を書いたのは1999年のことだから、先生が49歳の頃である。
私は弟子を自称しているぐらいだから内田先生の本はほとんど全て読んでいる。共著、編著、翻訳書、対談本などの内田関連本を含めれば軽く150冊を越える。20年以上ものあいだ、内田ワールドで愉しく学んでいるうちにいつしか私が読むことになってしまった書籍の数は優に千冊を越えるだろう。そんな私でさえ、内田先生の書かれた(訳された?)唯一のミステリーは読んだことがない。なかなか面白そうな本だと思いませんか?
そこで私からのお願いです。ネット検索を駆使すれば上記の情報からこの本にたどり着くことは可能なのでしょうか?ネット環境に不馴れな私に代わってこの本の正体を突き止めて下さる方はおられないでしょうか?ご一報をお待ちしております。
Re: 訳者名は内田樹? - K.Murano
2025/01/12 (Sun) 19:34:38
「むかし」のその本の訳者名は「内田樹」だったのでしょうか。それとも異なる筆名を使ったのですか?
Re: 本名か筆名か? - 天道公平
2025/01/12 (Sun) 22:06:51
いかに傍若無人だった若かりし頃の内田先生といえども、犯人も動機も殺害方法も勝手に改変してしまった作品の翻訳(?)を本名で出すほどの蛮勇は犯さなかっただろうと推測いたします。楡井浩一さんや灰島かりさんのように筆名を使ったのではないでしょうか?
「翻訳ミステリ総目録 1916-2005」 - K.Murano
2025/01/13 (Mon) 00:17:43
素朴な質問で失礼しました。
翻訳ミステリの書誌目録で探すしかないのでは?
ラジオドラマになるくらいだから、拾われているかもしれません。(もちろん、その筆名がわかれば一番いいのですが・・・)
http://mysterydata.web.fc2.com/WD/WD_F.html
Re: 「翻訳ミステリ総目録」 - 天道公平
2025/01/13 (Mon) 11:20:09
このサイトには私も以前たどり着いたことがあります。さすがにマニアが作成する目録は違うなあ、と驚嘆しました。
内田先生の訳されたミステリーは、訳者本人が「すごく面白くなった」と自画自賛しているし、海外ミステリーを読み慣れているはずの担当編集者が「面白いね、これ」とお墨付きを与えているし、後にラジオドラマ化されるほどのストーリー展開の妙を備えている作品に仕上がっているぐらいだから、間違いなくこの「総目録」の中には拾われているだろうと確信します。
問題はここから先なのです。著者名も訳者名も作品名も出版社も分からない状態でどうやって絞り込んでいくのか?「からから」と擬音語を使って表現したくなるほどの頭の中身を持つ三文ミステリー作家をどうやって見つけ出すのか?
Re: 「ラジオドラマ資源」 - K.Murano
2025/01/13 (Mon) 19:25:56
あと、「ラジオドラマ資源」というサイトで、内田氏の翻訳(?)がラジオドラマ化された(と思われる)時期を探るしかない、とも思います。
→ http://mezala.la.coocan.jp/radiodrama/index.html
Re: 「ラジオドラマ資源」 - 天道公平
2025/01/13 (Mon) 23:28:00
これは素晴らしい。このリストがほぼ網羅的なものであると仮定した上での話ですが、このリストと「翻訳ミステリー総目録」とを組み合わせれば、目的の書物にたどり着くことは可能なような気がします。このリストの作成者は、ドラマの原案が内田樹であることを知っているはずもないので、名目上の原作者の名をきっちりと表記してくれていればいいのですが······
Re: 「ラジオドラマ資源」にはかなりの洩れがある? - K.Murano
2025/01/14 (Tue) 22:26:07
ためしにウィキペディア「倉本聰」に出てくる以下の二作品を「ラジオドラマ資源」で調べてみたのですが、ヒットしませんでした(倉本の学生時代の1950年代を対象にして)。
「大学2年の時にデビュー作「鹿火」がラジオ(青森放送)で流れ、大学4年の時には新日本放送(現毎日放送)から依頼されたラジオドラマの脚本(牧逸馬原作「この太陽」)を執筆している。」
そもそも「青森放送」制作の作品が1950年代の「資源」には載っていません。ローカル局のものはかなり落ちている可能性があります。
「新日本放送」ではかなりヒットしますが、倉本が書いたものらしき作品は見当たりませんでした。
Re: 「ラジオドラマ資源」 - 天道公平
2025/01/15 (Wed) 01:42:13
このサイトの記載洩れについては私も気にはなりますが、ざっと見渡してみたところ、内田先生原案によるラジオドラマに関しては、間違いなく拾われているだろうという感触を持っています。本腰を入れて調べるために、今は、内田先生の訳されたミステリーの刊行時期の特定を試みています。