344240

雑誌「水源地」WEB版(水源地.com)を閲覧される方は、すぐ下の「ホーム」をクリックしてください。


道路交通法第126条

1:美水正一 :

2021/07/19 (Mon) 10:31:03

 僕は自他ともに認める善良な市民です。その僕が、通行禁止違反と免許証不携帯で違反金を支払うという事案が発生しました。事実経過はこうです。

 その日、息子の嫁さんが2歳の孫を連れて遊びに来ていました。その日はお腹に二人目を宿すお嫁さんの検診日でした。2歳児を連れて電車を乗り継いでの遠出はできないので、孫は家で預かることとなり、彼女を小田急線鶴川駅まで送ることになりました。バスもありますが、身重な彼女をあまり歩かせたくありません。
 
 助手席に彼女を乗せ駅に向かいました。出がけになると、いつのもことですが、色々あり、少し慌てて家を出ました。鶴川駅は、新宿方面に向かう場合は南口が便利なのですが、車で南口に回るには短い距離ですが津久井道(鶴川街道とも称す)を通らなければなりません。この道がいつも混むのです。

 こちらの混み方がひどい場合は北口を利用します。但し、北口の場合、車を駅の手前で止めることになるので、そこから先は歩かなければなりません。さほどの距離ではないにせよ、身重のお嫁さんの負担を少しでも減らしたく、南口のルートを選択しました。

 この日、津久井道の混雑具合はさほどでもなく、いつも左折する駅へ向かう交差点で左に曲がりました。と、その時です。左前方から警官の笛がなり、道脇に停車せよとの指示です。検診の時間が迫るお嫁さんを巻き添えにはできません。彼女にはそこで降車してもらい、徒歩で駅に向かわせました

 警官は敬礼をしてからおもむろに、「あの交差点が時間帯により一般車の左折が禁止されていることを知っていたか」、と質すのです。確かにそこは07:00~09:00は路線バス、タクシー、自転車を除き左折禁止とされているのです。僕はある時間帯そこが左折禁止であることを知っていましたが、まさしくその時がそのタイミングであることを失念していました。普段は北口を使うし、朝のこの時間帯に車で誰かを駅に送ることがないからです。

 警官から免除証の提示を求められます。ダッシュボードに免許証は入っていません。ということは財布にあるのですが、急いで家を出たため財布を持参しなかったのです。車両ナンバー、携帯電話の番号が確かめられます。携帯がつながるか、その場でチェックを受けます。

 交通違反告知書を発行する必要があるが、僕が交番に出向くか、自分(警官)が自宅を訪問するか、と問われます。白と黒のおなじみのツートンカラーが自宅前に停車すると、近所の人たちに何と思われるか知れたものではありません。僕は自身が交番に出向くと伝え、ひとまず警官とは別れました。

 腹が立って仕方がないのです。身重のお嫁さんのため少しでも駅の近くに停車させたかっただけなのに、09:00の5分前、というわずかな時間差で捕まってしまったのです。

 そもそも警官の立ち位置に腹が立ちます。左折禁止であれば通行する車が左折する手前に立ち、近づいて来る車に対し直進するよう誘導・指導すれば良いわけです。これにより違反自体を未然に防ぐことができます。しかし、警官のやり方は、わざわざ左折させてから捕まえようという魂胆です。すなわち、交通違反を犯させてから逮捕しようというわけです。これではまるで腐った玉ねぎの匂いでゴキブリをおびき寄せて捕まえるゴキブリ捕獲器です。

 もしこれが殺人事件であれば、人を殺す前に逮捕するのではなく、殺しを見届けてから拘束する、ということになります。警察の魂胆は、犯罪を防止することではなく違反事例を誘引して、それに引っかかった市民から反則金をせしめようということなのでしょうか!

 鶴川交番で、僕は熱く主張しました。「違反をあえて誘引して捕まえるのは本末転倒である、違反しないよう指導することが本来の筋ではないか」。警官は僕を、「まあまあまあ・・・」と軽くいなし、「規則は規則ですから」と繰り返すだけです。

 こうして僕は金7千円の反則金を支払わされました。・・・本当はもっと取られると覚悟していたので、この程度で済んで、少しほっとしましたが、いずれにしても、この「違反誘引捕獲法」という手法に納得できず、つい談話室に投稿してしまった次第です。
2:須田 弘(中町礼願) :

2021/07/19 (Mon) 12:40:26

美水 様

いつも楽しく拝読させて頂いております。須田と申します。
昭和25年生まれと27年生まれの兄を持つ昭和30年生まれ、三人兄弟の末っ子です。そんな関係で談話室でご活躍の皆様には不思議な縁と親しみを勝手に感じておりました。

計算は合いませんが札大ロ語9期でございます。初めての返信ですが、今後とも宜しくお願い致します。

さて小田急線・鶴川駅のエピソードですが、最近仕事で町田界隈に行く機会が多く、いちいち頷いてしまいました。
美水先輩の妊婦への優しさも取り締まりに対する憤りも、お人柄がにじみ出ていて共感してしまいました。

小職も同様に、お客様への気遣いのつもりで慣れない駅のロータリーに入ったら、進入禁止で取締りを受けました。もう理不尽としか言いようのない状況でした。入るところで注意喚起してくれるなら、どれだけ違反が減ることか。

一方で微笑ましい光景も。
先週、つくば駅の交差点で待ち合わせのため佇んでいると、荷物をたくさん抱えたご老人が疲労困憊のご様子で、肩を上下させていました、
するとそれを見かけた交番の警察官が駆け寄り、ご老人の荷物を預かり、手を引いて誘導する姿を見かけました。(7月14日、粕谷さんが外出されているとのことでしたのでお声かけはしませんでしたが、その日の出来事でした)

直射日光の強い昼下がり、若い巡査?が率先して市民の安全を手助けする・・・これは茨城の県民性なのでしょうか。私が取締りを受けたのはもう少し東京寄りの隣接県でしたが。
違反を誘発させて点数稼ぎするのも、事故を未然に防いで市民の安全を守るのも警察官。職務を全うする姿勢はそれぞれということでしょうか。

脱線しましたが、美水さんと同じような経験で20年ぶりのゴールド免許を次回は返上することになりました。

それから見え見えのPRになりますが、9月に拙著『桜新町マイフル堂』が文芸社より出版されます。詳細は追ってご案内申し上げます。

今後も美水先輩の投稿を楽しみにしております。
3:K.Murano :

2021/07/19 (Mon) 14:41:03

昔々、埼玉県にある倉庫に保管していた満鉄発行のロシア語書籍をネズミに派手にかじられ、商品にならないので、或る先生に贈呈したことがあった。すると、「君んところのネズミは学のあるネズミだ」とほめられた(私が、ではない。ネズミがほめられたのだ)。たしかに文字の部分はかじられてなかったので。

倉庫内には幾つかネズミ捕獲器が置かれていたが、今回、美水先輩いわく「ゴキブリ捕獲器」で、上記のネズミを思い出した。

私の住処は、これまで二度、ニンゲンのネズミに入られた。二度目ではパトカーがやってきた。ニンゲンのネズミ捕り人の態度は可もなく不可もなし、だった。

問題は「ネズミ」の「質」である。下手くそ極まる手口で、至る所、抽斗という抽斗が出しっぱなし。痕跡を残しすぎるくらいで、まるで綺麗なやり方ではない。が、二度とも、何一つ、盗んでいかなった。わがねぐらには「ホン」しかないが、入室の形跡が何もない。一度でいいから、学のある「ネズミ」を見たいものだ、と私は立腹した。

追伸
札大ロシア語学科(現「専攻」)の卒業生の中には、長年、警察官にロシア語を教えてきた立派な先生がおられます。
4:K.Murano :

2021/07/19 (Mon) 20:17:40

ウチの近所の交差点でも警官が(同じような目的で)大抵二人で見張りをしてる。私はいつも「ほかに何か仕事はないのか」と疑問に思いながら、彼らを眺めてきた。

現代はどうなってるのか知らないが、昔はよく、子供がいたずらをすると親が「おまわりさんに言いつけるぞ(orよ)」とおどしたりした。

子供の私も、なんとなく「おまわりさん」はこわいもの、と思っていたようだ。

ネットで調べたが、ロシアでも同様の文句を繰り出していた。

① Милиционеру отдам! (ミリツィアネール・アッダム = 警官に引き渡すぞ)
② Милиционера позову! (ミリツィアネーラ・パザヴゥー = 警官を呼ぶぞ)

これは、何と訳すべきか。
③ Бабайке отдам! (ババイケ(orキ)・アッダム = ババイカに引き渡すぞ)
というのがある。

ババイカという語はウィキペディアに、以下の説明がある。

Баба́й или баба́йка (тат. бабай — «дед», «старик») — в славянском фольклоре ночной дух, воображаемое существо, упоминаемое родителями, чтобы запугать непослушных детей.

(拙訳)━━「ババイ」あるいは「ババイカ」。タタール語で「ジジイ」の意味。スラヴのフォークロアでは「深夜の霊魂」。空想上の存在。ききわけのない子供をおどかすために親がこの言葉を利用する。

ロシアでは、いたずら千番のガキンコには、「ジジイが来るぞ」と威嚇してた(orる?)わけだ。

警察官よりもジジイの方がこわい?
バアサマはどこ?

ソ連時代は尊敬されたいたかもしれないが、今では「警官」よりも「ジジイ」の方が脅威的である、ということか。
5:K.Murano :

2021/07/19 (Mon) 20:34:58

(誤)ソ連時代は尊敬されたいたかもしれないが、
(正)ソ連時代の「警官」(ミリツィオネール)は尊敬されていたかもしれないが、

蛇足
わけがあって、今、柳田国男「こども風土記」(昭和49年=1974年12月、第3版。初山滋の挿絵が利いている)を終わり近くまで読んでるところだが、柳田は、遊びの中の子供の姿は活写してるけど、親がどういう文句で子供を叱ってたかは記していないようだ。子供の「わる口」を「公認」する大人は出てくるが。

  • 名前: E-mail(省略可):
  • 画像:

Copyright © 1999- FC2, inc All Rights Reserved.