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まだか梅雨 - 吉澤稔雄

2025/05/20 (Tue) 11:57:11

まだか梅雨 きのこ野面に 生い出づる 

「少しは歴史を学べよ」ですか。 - 粕谷隆夫

2025/05/20 (Tue) 06:43:03

 どうもバルト三国の歴史空間はカラの状況です。

 エストニアのタリンという街には、昔、ロマンを感じましたが・・・。

「さよならだけが‥」かな - 粕谷隆夫

2025/05/19 (Mon) 09:04:48

 猫ちゃんもこの子たちになるのか。

選択的夫婦別姓制度 2 美水正一

2025/05/18 (Sun) 12:41:22

 まりさん、昭和47年11月10日生まれ、茨城県出身。52歳。さそり座。彼女は京王線笹塚駅近くのスナックで雇われママとして働いています。先日、久しぶりに店を訪れました。扉を開けるとおなじみのL字型のカウンター。手前の左端の席に座ります。前客はいません。

 まりさんがカウンターの中でウイスキーグラスをクロスで拭いています。「あら、お久しぶり。このグラスって結構扱いが面倒なの。真水だと温度変化で割れてしまうことがあるのよ。それで必ずぬるま湯を使うの。そして水垢がつかないように、こうして専用のクロスで拭き取るのよ。何にします?おビール?」「いや、ハイボールをいただこうかな。家飲みでも時々ハイボールを試すのだけど、なんか味が違うんだよ。ここのハイボールは美味しいよね」と僕。「ありがとう」と、まりさん。「じゃあ、おつまみはこれね」と、まりさんは川エビのから揚げを出してくれる。

「殻ごとカラっと揚げたエビは香ばしくてハイボールに合うと思うわ」と、まりさんは言う。揚げエビには大きくカットしたレモンが添えられている。「じゃあ、美味しいハイボールを作るわね。先ずはね、大きめの氷をグラスにギッシリ入れるのよ。しっかり冷えてないとハイボールの爽快感が味わえないの」と、語りつつ、グラスに氷を詰めた状態でクルクル混ぜている。「あれ、すぐにはウイスキーを入れないの?」「そうよ。先ずは。グラスを冷やすの。そして溶けた氷の水分は一旦捨てて、新しい氷をグラス一杯に追加するの」と、言いながら、冷えたグラスにウイスキーをワンショット注ぎ、マドラーでステアする。手を休めずに彼女は続ける。「今度はウイスキーを冷やすの。この時に、見て、こうしてグラスに隙間ができている時は氷を追加するの。ここでソーダなのだけど、慌てて入れてはダメ。ソーダを入れる前にステアして全体をしっかり冷やしておくことがポイントよ。」まりさんの講釈は続く。僕は黙ってマドラーでステアする彼女の手元を見つめる。

「ソーダの注ぎ方も大切よ。氷に当てないようにゆっくりと注ぐの。氷に当ててしまうと、そこから氷が溶けて味が薄まり、炭酸も抜けてしまうのよ。見て、こうしてグラスの縁に沿って静かにゆっくりとソーダを注ぐのよ。黄金比はウイスキー1に対しソーダ4の割合ね。炭酸を注いだ時点でほぼ混ざっているので、最後は軽くワンステアでOK。さあ、召し上がれ」。

 美味い。家でがさつに混ぜ合わせてつくるハイボールとは確かに味が違う。「さすがに、美味しいね。この川エビもカラッと揚がっていて旨いよ」

「ありがとう。ところで、私、旦那とは別れたの。尤も、私の離婚は彼で3人目だけどね。」
 他に客が居ないせいか、まりさんは、微妙な問題を明るく話し始める。「私、地方のしょうもない私学を出てすぐに23歳で結婚したの。ほとんど学生結婚みたいな状態。彼は水田という名前だったの。それで私の名前は「水田まり」。その名の通り、水はけの悪い庭の“水たまり”みたいなじめじめした結婚生活だったわ。」
「そうだったんだ。若かったからね。ま、色々あるさ」と。意味のない相槌を打つ僕。

「私、上京して工務店に就職して35歳の時に2度目の結婚をしたの。お相手は取引先の会社の吹田(フキダ)さん。でもこの結婚も5年で破局。だって私の名前は“吹田まり”。まるで私の人生は吹き溜まりみたいなものだったわ。もう金輪際結婚なんてしないと思ったのだけど、48歳の時3度目の結婚をしたの。それがあなたも知っている、そう、あの池戸(いけど)」さん。彼とは6年間の結婚生活だったわ。でも結局ダメだったわ。だって彼との結婚で私、名前が“池戸(いけど)まり”になったのだもの。ほとんど人生Dead Endの行き止・まり、だったのよ。水たまりから吹き溜まり、そうしてしまいには行き止まり・・・。知ってる?私の旧姓は小田なの。私は“小田まり”なの。私の稼ぎを当てにしてろくに生活費も入れてくれなかった水田、吹田、池戸、彼らが不服の一つでも言うものならSMの女王様の出で立ちで右手に鞭をしなわせながら“お黙り(小田まり)!の一言で震え上がらせることもできた筈。なんで女は結婚すると夫の姓を名乗らなければならないのでしょうね?」
(2025年5月11日)

選択的夫婦別姓制度 美水正一

2025/05/17 (Sat) 09:50:04

 有夢(うむ)ちゃんは、大いに悩んでいます。
夢野有夢(ゆめのうむ)、平成9年9月3日生まれ、兵庫県出身。28歳。おとめ座。「夢野」という名字はちょっと珍しいのですが「名字由来net」によると全国35,425位、およそ80人が「夢野」姓を名乗っています。因みに僕の「美水」は49,555位、およそ40人です。

 有夢(うむ)ちゃんは、丸の内の大手商社の総務課に勤務するOLです。彼女は今、絶賛恋愛中です。お相手は同じ会社の金属資源本部に所属する30歳の若き商社マンです。彼とは3年前に社内イベントで顔を合わせ、たちまち意気投合、徐々に結びつきを強め、現在、結婚を前提にお付き合いを育んでいます。両家とも彼・彼女を大いに気に入り二人の結婚に何ら障害はないのです!然るに、「有夢(うむ)」ちゃんは思い悩んでいるのです。何故か?

 日本の現行法では、結婚時に夫婦が同じ姓を名乗ることが義務付けられています。このままでは彼女は彼の姓である「近藤」を名乗らなければなりません。

 彼女は結婚後赤ちゃんを産むことを想像します。彼との間の赤ちゃん、それはとても嬉しいことなのです。しかし、妊娠し、産科病院へ通院し、診察の順番待ちをする自分を想像してみます。窓口から彼女を呼ぶ声がします「近藤有夢」さ~ん・・・。彼女は思うのです「なんで私の名前が避妊具と同じなの?!」

新刊『日本とロシア 忘れられた交流史』のご案内 - K.Murano

2025/05/15 (Thu) 23:19:38

 早大で教鞭を執られているシュラトフ先生の著作が刊行されました。

 『日本とロシア 忘れられた交流史』(柏書房、2025.5.10第1刷発行、全335頁、2200円+税)

 著者略歴、目次などは以下の版元HPをご覧ください。
→ https://www.kashiwashobo.co.jp/book/9784760156030

 この著作の成り立ちは335頁の記述によると以下の通り。

 「本書は『ラジオ まいにちロシア語』(NHK出版)誌上で連載された『日露の400年 ~その知られざる歴史』(2014年4月号~2017年3月号)を大幅に加筆修正し、書下ろしを加えたものである。」

 表紙側の帯の惹句は以下。

 「国境も定かでなく、互いに未知の存在だった時代から、私たちはいかに出会い、交流してきたのか? 400年の厚みある両国の関係は、『戦争』や『領土問題』だけではなかった! ヒト、モノ、情報の流れに着目した新しい入門書。」

 一読三嘆。熱のこもった堂々たる日本語の文章。人名、地名など間違いやすい語にはルビを付した。「盤根錯節の人生」(279頁)などと、むつかしい表現をとった箇所も(ほんの少し)あるが、さほど気にはならない。

 内容は17世紀はじめから20世紀前半までをカバー。予備知識なくても大いに読書の楽しみを味わえます。

桑いちご - 吉澤稔雄

2025/05/15 (Thu) 11:56:51

桑いちご 梅雨の来ぬ間に 熟しけり

♪山の畑の桑の実を 小籠に摘んだはいつの日か……

スナック・バー - 粕谷隆夫

2025/05/14 (Wed) 07:31:49

 独立したのが58歳、平成22年。翌年が東日本大震災。次の年が還暦。このあたりからスナックやバーとは完全におさらば。振り返ると40歳ごろまでは東京のバーに顔を出していた。すなわち、結局は昭和時代ということですかね。

 文壇バー「風花」か。多摩川で自死した保守思想家、西部暹は最後のウオッカをここのカウンターで傾けたという。

Re: 追悼∶西部邁 - 天道公平

2025/05/16 (Fri) 01:02:29

奥様を亡くされた後、西部先生はこんなことを書いておられました。
「妻の死は故郷の喪失、祖国の滅亡、言語能力の基盤が陥没すること。」
先生のこの文章をどう解釈するかは人それぞれでしょう。「女房に頼りっぱなしで、好き勝手に生きてきた男の泣き言」と読む人もいるでしょうが、私は先生の奥様に対する愛の深さを感じます。

もし奥様が生きておいでになったとしたら、先生は決して自殺などしなかったことでしょう。自らの病がどれほど苦痛に満ちたものであったとしても、絶対に耐えてみせたはずです。生きる意欲を喪うようなことはなかったでしょう。奥様亡き後の先生のこの世に対する絶望の深さを考えると、ただただ胸が痛みます。

先生の訃報を知った時に、私はポール・ヴァレリーの言葉を想い出しました。
「自殺の許可は、完全に幸福な人にのみ与えられる。」
先生が奥様と共に過ごされた人生は、本当に幸せなものだったでしょう。神様もきっと先生には自殺の許可を与えてくれるに違いない、と私は信じています。

Re: 歳月 - 粕谷隆夫

2025/05/17 (Sat) 07:03:36

 しかし天童氏の文章にはいつも驚かせられます。もちろん氏の奥様のことも重なって・・・。

 自分自身が古希を過ぎ、世話になった恩師の方々のほとんどが濁世を去った。

 「奥様に対する愛の深さ」も高校時代の仲間と呑んでいると、『夫婦善哉』になってしまいます。ちょっと違うんでないかい。

 それにしても最近の風向きでビックリすることは、70歳代後半の人が、「俺は女房よりも先に逝く。必ず」。盃を交わしている最中に、急に誰のことも眼中になく、ボソリ。

 ポール・ヴァレリー、久しぶり。日本語訳の全集本を出していたのは、どこの出版社だったけ。



Re: スナック・バー 川上 宏

2025/05/18 (Sun) 06:37:04

誤)天童氏
正)天道氏

タイトルが「スナック·バー」で天童よしみと混同?

Re: 天童? - 天道公平

2025/05/18 (Sun) 23:01:14

〈天童〉という変換ミスの談話室での初出は、2021/08/02であり、それ以降何度か同じミスを繰り返しておられるから、おそらく粕谷大人のパソコンでは、〈てんどう〉と入力すると〈天道〉よりも〈天童〉の方が先に変換候補として表示されるのでしょう。〈スナック・バー〉からの連想の結果ではないことは確かです。

天道公平と名乗っているぐらいだから、私が漱石ファンであることは、分かる人にはすぐに分かると思いますが、おそらく粕谷大人は、天道公平とは『我輩は猫である』の登場人物であることを御存じないのかもしれません。

Re: マドンナ - 粕谷隆夫

2025/05/19 (Mon) 06:40:42

 天道氏、川上兄、失礼いたしました。相変わらずの『適当』道です。岩波の漱石全集は書庫にあるのだが・・・。

 われら忍58期生。マドンナのひとり、3年A組のK・Oさんも今は天国のひと。ふたりの娘さんと毎年ホノルルマラソンに参加しておりましたね。Oさんのご主人もOさんより先に天国へ旅立ってしまいました。「世の不条理か」。

七夕コンパのご案内 - 粕谷隆夫

2025/05/14 (Wed) 06:43:29

 今年も七夕コンパのお知らせが届きました。

 「内地の方々にご連絡を!」という幹事さんからのご指示です。よろしくお願いいたします。

 

【警告】個人情報 ! - 吉澤稔雄

2025/05/14 (Wed) 09:49:49

個人情報の取扱いには充分な配慮をお願いします。

この「談話室」は一般公開されており、誰でも閲覧可能な状態になっています。開示された個人情報により、迷惑メール、詐欺メールが悪意ある者から当事者様に届く可能性があります。

とりあえず、掲載画像を削除しますか?

※追記……投稿の際に投稿者のメールアドレスを書き込んでいらっしゃる方を時々見かけます(投稿者名にアンダーラインが表示されている)が、これは投稿の必須事項ではありません。メールアドレスを関係者以外に知られたくない方はご注意ください。(情報セキュリティー対策室)

Re:吉澤編集長 - 粕谷隆夫

2025/05/15 (Thu) 06:46:07

 どうも人間自体が古くなって、みなさんから笑われております。

 掲載画像の削除、お願いいたします。

 それにしても、73年も生きてきたことに、まあ、感謝ですかね。今の季節、田植えがすべて終わって、村落もゆったりの平和。

 『七夕コンパ』の終わったあと、何日か札幌に居るんだろう。いつもの安酒場で待っているぞ・・・との声ばかり。


年間賞 - 粕谷隆夫

2025/05/12 (Mon) 07:26:56

 そうか、もう一年たってしまったのですか。

 「人生、休んだり、迷ったりしながら」ですね。

カザフスタンファミリー6名様ご一行 続き 美水正一

2025/05/11 (Sun) 06:36:36

5月7日
カザフファミリー6名の見送りである。アテンド内容は;
 
 朝9時半ヒルトンお台場出発、成田空港第一ターミナル南ウイングまでの見送り。出発便はアシアナ航空101便 デパーチャータイムは13:20。ホテルが空港にアクセスしやすい位置にあるので、ホテル出発9時半で設定とのこと。前回問題のあった車両については、大型スーツケース6つを運ぶにも十分なスペースを持つハイエースグランドキャビンを予約済。車両ナンバー、運転手名、メールアドレス、携帯番号すべて入手済みである。今回Tさんはいない。人事査定の役向きはなく、気楽である。時間通りに出迎え、チェックアウトを澄ませ予約済の車に乗り込めば、仕事は終わったも同然であり、本日の仕事は楽勝の筈だ。

 9時にはホテルに到着。運転手に電話する。既にホテルの車寄せに待機していると。客の出てくる導線を確認しソファに座りしばし新聞を広げる。9時20分、客の姿を捉える。ご主人と男の子1名のみで、荷物も手にしていない。聞くと、「昨日は楽しかった。昨夜帰りが遅くなりこれから朝食だ」とのこと。9時半出発だが、と質すと、「悪い、悪い、チェックアウトは9時45分頃になりそう。」との返事。もともと出発時間に余裕はある。待機中の運転手に状況を電話で連絡をする。

 時間は9:30。予定した出発時間である。ファミリー一行はまだ現れない。運転手から電話がきて、ホテル側から車寄せが混んできたので1階のバス発着場に車両を移動せよと指示されたとの報告。フロント階の1階下にあるバス発着場の位置を確認してから、フロント階に戻り、カザフファミリーを待つ。再び、旦那を発見。どうやら朝食を済ませたようだ。時間は9時45分。待ち合わせ場所が1階下のバス発着場に変更になったこと、僕は、そこで待つと旦那に伝えエスカレーターで降下する。

 待つこと更に15分、10時丁度、12歳と14歳の息子2名がエレベーターから出てきた。ポーターがラゲジカートにスーツケースを搭載して後に続く。彼らを待機中の車に案内し、スーツケースの積み込みを終える。更に待つこと5~6分。ご主人、奥さま、残りの子供2名がようやく登場。ご夫婦とも機嫌は上々のようである。道中、今回の日本滞在の感想を聞いたところ大満足、とのこと。ジャンボタクシーはWiFiがつながるので充電もできるし、ネット検索、ユーチューブ視聴もOKと伝えると、子供たちは早速各自のスマホを取り出し画面を見入る。

 運転手に東京駅で一行を迎えた際、タクシー3台に人と荷物を分散移動するのが大変であった話を伝え、東京駅からホテルまでの移動でもジャンボタクシーが使えるか聞いたところ、もちろんOKとのこと。停車場もタクシーの降車場を使うなど工夫は可能との答え。ところで料金は、ということになり、前回タクシー3台で料金が¥12000弱であったと告げると、さすがにその料金ではサービスできない。もっとかかるとのこと。しかし、金満インバウンド客にとってはさほどの出費ではない筈。3台のタクシーで右往左往するくらいならジャンボタクシー1台を利用した方が良かったのではないかと思いつつ、車は順調に走行。1時間弱で成田空港第一ターミナル南ウイングに到着。

 台車を2台確保、スーツケースの積み込みを手伝い、空港施設構内へ。奥さまに、このまま帰国かと聞いたところこれからソウルに飛び、韓国に20日ほど滞在するのだとの答え。金満家族の旅行は我々とはずいぶん規模が違うのだと、感心する。
 アシアナ空港のカウンターまで同行。少し列に並んだものの、彼らの搭乗手続きが始まった。カウンター付近は混雑している。ご夫婦ともども英語も堪能なご様子なので、僕は少し離れた位置で様子を見ることにする。ちょっと時間がかかっているようである。その内、下の子二人(上が8歳か9歳の女の子で下が7歳の男の子)がけんかを始めた。最初は言い合いだったが、小突き合いが始まった。長男と思しき14歳が仲介に入り、二人を諭す。下の子もお兄ちゃんの諫めには従うものだ・・・などと眺めているとカザフ人の奥さまからチェックインカウンタへ来いと声がかかる。さて、何があったのか?奥さまは少し興奮して、アシアナ航空の制服を着たグラウンドスタッフと対峙している。旦那は少し離れてその様子を見ている。どうやら搭乗手続きは奥さま主体で進めているようだ。
奥さまが僕に向かって、あなたは何のためにここへ来たのだ、我々の通訳をする為ではないかと詰問する。僕は、その通りである、すみません。ところで何があったのですかと、尋ねる。奥さまのお話では、航空機の席を2階席後部最前列から2名づつ3列、計6名まとめて予約していた筈なのに搭乗手続きの段階でスタッフがダメと言う、理由を質して欲しいと僕に迫る。一方、グラウンドスタッフは若い女性だが、独りでは対処できぬためか女性上司に状況を説明している。聞くと両者は韓国語で話しているではないか!僕は一昔前の冬ソナのペ・ヨンジュンではないし、今はやりのBTSのメンバーでもない。韓国語はアンニョンハセヨとキムチ以外は知らないのだ!カザフ婦人に僕は、韓国語が話せない、と告げると「一瞬、使えない奴!」という表情をされた。「ともかく日本語で聞いてみる」として、グラウンドスタッフに話しかける。幸いなことに彼女は流暢な日本語で状況を説明してくれた。どうやら彼らの希望する席は2階席の後部右側、最前席とその後ろの席、更にまた、その後ろの席、2名ずつ6席らしい。この席はデュオシートというふたりがけが売りのシートである。最前席は足楽シートであるが、非常事態が発生した際の非常口ドアのある席である。お客様は最初子供二人を非常口席と、おっしゃたが、それはお断りした。いざという時子供では対処できないからである。それではその席にご夫婦2利、大人が座り、その後に、他の4名が2名づつ座りたい、とおっしゃるが、そもそも、非常事態が発生した場合、この扉を開放しなければならないので、出来れば一般開放はご遠慮願いたい。何故予約が出来たのかも不明である。又、大人と子供が分かれて座ることも14歳、15歳程度の子供であればともかく10歳以下の子供の二人掛けは推奨できない、大人と子供のペアーに分かれて座って欲しいと頼んでいる、と。ともかく、このエリアでまとめて6席は確保できない。4席と2席、あるいは3席が別々の列に分かれていただければ席を確保できるがどうかと、提案しているが納得いただいていない・・・といった説明である。その内容をカザフ婦人に伝えると「非常口に子供を座らせられないのは理解している、だからその席は大人2名が座ると言っている、予約では通っているのに、家族がばらばらに座ることは承服できない」との答え。どうやらお互いが完全には意思の疎通ができていないようである。旦那からも奥さまに、グランドスタッフは最初からそう言っている、お前の解釈が違っていたのでは、と夫婦間の認識にも相違が生じている。旦那としては、ともかく、家族6人まとめて座れることを原則に席を確保して欲しいということで、その旨アシアナ側に伝える。その後、年長の男性スタッフも加わりタブレットを操作しつつ、他の係官と電話連絡をし始めた。カザフご夫妻には、現在アシアナ側がベストなバリエーションを模索中なのでもう少し待って欲しい、と伝える。しばらくすると、ようやく結論が出た。1階席であれば6人まとめて座れるよう調整がついた、という。どうやら2階席の方が料金が割高だが、1階席まで選択肢を増やせばカザフファミリーの要望通りまとめて6席の確保が可能となったようだ。こうしてシートの問題は解決、それぞれの荷物にチェックイン情報をもとに作られた、バーコード入りのタグが取り付けられ、コンベアに流されてゆく。僕は彼らを搭乗ゲートへ案内し、これにて今回のミッションは完了である。その後、彼らは手荷物の保安審査、出国審査へと向かうことになる。
 
 彼らは英語が堪能なので、チェックインに問題ないと思い、最初はトラブルが起きている事に気が付かなかった。結果としては何とかなんとかまとまったが、空港へのアテンドは車に乗せればほぼ終了と考えた自分を反省、最後まで気が抜けないものと、痛感した。

 尚、その後調べたところでは、アシアナ航空では2023年5月26日、非常口座席座った男性の乗客が、大邱(テグ)空港着陸直前、上空約213メートル付近を下降中に非常口を開けるというトラブルが発生したらしい。この男性は、失業、失恋などによる過度のストレスにより早く航空機から降機したいとの衝動からこのような行為に及んだとされており、該当機はドアを開放したまま着陸したとのこと。この事態で、約190人の搭乗客が不安を訴え、9人が呼吸困難に陥り病院へ運ばれた。
 これによりアシアナ航空は、該当機と同じA321型機の一部非常口座席の販売を停止するとしており、満席時も販売しない予定となるとしている。今回の機材がA321型機であったかどうかはわからないがこの事件が、今回のカザフファミリーの座席の予約問題に影響していることは事実のようだ。(2025年5月11日)


カザフスタン ファミリー6名様ご一行 美水正一

2025/05/10 (Sat) 16:23:54

 新たなミッションである。内容は;カザフスタン ファミリー、ご両親と7歳から14歳のお子さん4名、計6名のアテンド。

5月3日 のぞみ182号8号車(グリーン車)で上京する同ファミリー6名を東京駅ホームで出迎え、タクシーを捕まえヒルトンお台場まで移動し、チェックインを見届ける。

5月7日 朝9時半ヒルトンお台場出発、成田空港第1ターミナル南ウイングまでの送り。出発便:アシアナ航空101便 出発時間13:20。
 
 更に、僕の雇い主の旅行会社はウクライナ難民スタッフを送迎要員として養成をしたいので、ウクライナ女性1名(Tさん)と共に業務を行い、今後、Tさん一人にアテンド業務を任せられるか評価・判断して欲しいとのこと。Tさんはロシア語、ウクライナ語、英語が可で、元英語の教師をしていたとか。又、ロシア人のお客様のアテンドすることも問題ない、との事(もっとも今回はカザフスタンのお客様)。ついては、彼女と当日の待ち合わせ時間・場所等につき、直接連絡を取り合って欲しいとの要望である。

5月2日、アテンド日の前日、Tさん宛に事前に会う時間と場所を決めるべくメールを送り、以下選択肢の内どれが良いか尋ねた;①20時15分、東京駅八重洲南口、②20時30分、東京駅新幹線ホーム到着便のぞみ182号8号車(グリーン車)付近、③これらが不都合であればTさんの都合の良い場所と時間を指定せよ、とした。又、お互い顔見知りではないので僕が今回の出迎え家族のネームプレートを手にして待つこととした。すぐにTさんから返信があり、①で決まった。

5月3日、当日。Tさんとの待ち合わせは20時15分。時間はたっぷりあるので、先ずは、ヒルトンお台場の事前チェックが必要と考えた。新橋からゆりかもめに乗車し台場で降車。ルート、所要時間を確認する。ホテルのフロントへ赴き、「本日東京駅から2台のタクシーで外人客をこちらのホテルに連れてくる。1台は自分が同乗するが、もう1台は外人客だけの乗車となる。ついては、タクシーの運転手に渡せばわかるようなホテルまでの地図は無いか?」女性スタッフがすぐにホテルの住所、電話番号記載の「タクシーカード」と、お台場・有明ガイドマップを渡してくれた。これで僕の乗車しないタクシーには、運転手にこのカードとマップを渡せば大丈夫、と安心する。

 早めに東京駅へ行き、事前に新幹線ホーム入場券の買い方、タクシー乗り場の確認、改札を出てからタクシー乗り場へのルートを確認し、東京駅八重洲南口、Tさんとの待ち合わせ場所へ赴いた。リュックからアテンド家族の名前を大書したネームプレートを取り出し、手に持つ。4~5分も待つと、僕の姿を認めた金髪の女性が近づいて来る。Tさんである。挨拶を交わし、到着時間にはまだ間があったが、早めに到着便の停車位置に移動することとした。入場券を2枚購入し、Tさんに1枚渡す。Tさんに出発便の案内表示盤を示しのぞみ182号の到着ホームを確認する。2人で14番線へ向かい、8号車付近で列車の到着を待つ。Tさんは3年前に来日、現在日本語勉強中とのこと。日本語は難しい・・・とため息交じりにこぼす。ともかく、経験を積むしかないのだし、Tさんは若いからすぐに覚えるよ、と励ます。

 20時45分。のぞみは定時に到着した。下車した大柄なカザフ人が両手に大きなスーツケースを持ち、僕の持つネームプレートを認める。僕もすぐにそれとわかり挨拶を交わす。奥さま他子供たちも皆大振りのスーツケースを持参している。簡単に挨拶を交わし、Tさんを紹介し、改札口へ案内する。特大スーツケースを持つ6人+我々2名、改札口方面に続く階段はあるが、エスカレーターが見つからない。エレベーターがあるので使おうとするが既に人だかりができている。がっちりとした長身のカザフ人は階段で降りようという。僕は子供が手にしているスーツケースを預かり先導する。荷物を携えて新幹線ホームを行き来するにはもっとふんだんにエスカレーターを設置して欲しいと、つくづく思う。息を切らしてスーツケースを下ろしたせいもあるのか、ここで出口方向を間違い、彼らを一旦あらぬ方向は誘導してしまう。幸いにもすぐに気が付き、近くにいた駅員に確認して新幹線改札を抜けた。自分の失敗をわびたが、カザフ人夫婦は問題ない、もしあなたの案内が無かったら我々だけでは駅を出られなかった、と慰めてくれる。

 改札を抜けると、タクシー乗り場。このルートはあらかじめ調査済みである。八重洲南口交番わきのタクシー乗り場には既にたくさんの客が並んでいる。待つこと4-5分。我々を含め8名プラス荷物。僕は、ユニバーサルデザイン(UD)型のタクシーなら車両2台で収納できると踏んだ。8人中4人が男性、Tさんを含む3人が女性プラス小さな男の子。カザフファミリーには男組と女組に分かれて乗車することを提案。Tさんに行き先を再度伝えてタクシーの順番を待つ。我々の番である。ところがやって来たタクシン―の1台はセダンタイプ。スーツケースを載せきれるか不安がよぎる。とりあえずセダン型とUD型のタクシーの2台の車のトランクにスーツケースを積み込むが、セダンタイプは収容力がなく、助手席にスーツケースを置くしかない。どうにか荷物は乗せられたが、1名分の座席が確保できないのである。3台目のタクシーの確保に少し手間取ったところ、客先の少しいらだった表情が見えた。先ずは、男性3名と助手席にスーツケースを乗せたセダンの運転手に行き先を伝える。2台目はTさんが乗車しているので続いて出発してもらう。少し遅れて3台目を確保した僕は後を追う。ここで僕は自分の対応を後悔した。もっと早く、最初の段階からタクシー3台を確保すべきであった。そうすれば助手席にスーツケースを置く必要は無く、後部座席に大柄なお客さん3名を詰め込まなくて済み、よりスマートに移動できた筈・・・。タクシー料金は僕が払うことになっている。Tさんにはケータイで電話をかけ、すぐに追いつくのでホテルについても支払いは待つように伝える。しかし先行したセダン型のタクシー運転手には行き先しか伝えていない。僕の乗車した3台目が先行車を追い越してくれればよいのだが・・・うじうじ思い悩んでいる内に車はお台場ヒルトンに到着した。先行車2台は既に到着している。先ずは、自車の運転手に料金を支払う。4000円の領収書を受領する。車を降り、Tさんと女性2名と子供一人の乗車したUD型のタクシーの料金を支払う。3900円の領収書を受け取る。カザフ人ファミリーは既にスーツケースとともにホテルのフロントに向かっている。セダン型タクシーの乗車料金を支払うつもりで財布を出すが、運転手曰く、既にお客様からカードで料金をいただいている、との話。客は領収書を受け取ったかと聞くと、領収書は発行していとのこと。
 ともかく、チェックインのサポートが必要なのでTさんを促しフロントへ急ぐ。フロントではカザフ客の旦那さんが流ちょうな英語でスタッフと会話を交わしている。どうやらサポートは必要なさそうだ。僕は、タクシー代は会社で負担することになっている、従い僕が払う、と告げるが、カザフ客はそんなの気にしなくていい、大した出費じゃないよ、と笑う。極めて大様(おおよう)である。とはいえ、それでは困る。僕は自分の責任をこなせず、客先に無駄な出費をさせてしまうことになるのだ。ここは是が非でもタクシー代を受け取ってもらおう。しかし、領収書がないので、ここは自己負担となる・・・、止むを得ない!自腹か・・・ちぇ、ジバラ・・・突然、僕の脳裏をキューバのゲリラ指導者がよぎった。

 と、僕の背中を誰かが叩いた。振り返ると、先ほどのセダン型タクシーの運転手である。彼は領収書を持参してくれたのだ!金額は3800円。同じ距離でも車によって微妙に差があるものである。僕は、運転手に礼を述べる。こうなるとますます客に払わせるわけには行かない。東京駅からホテル迄の移動料金は旅行会社負担なので、どうしても受け取って欲しい、として現金4000円を渡した。客も気にしなくても良いのに、といいつつも、無事、受け取ってくれた。

 台場からはゆりかもめで新橋へ行き、Tさんとはここで別れた。道すがら、僕は、反省しきりであった。新幹線改札で出口を間違いかけたこと、荷物の量と乗客の人数、何故、最初から3台利用を即決できなかったか、先行車の運転手と客に料金の支払いを僕が到着するまで待つように伝えなかったのか・・・反省しきりである。-続くー

北限の・・・ - 粕谷隆夫

2025/05/09 (Fri) 10:14:27

 下北へ行くと必ず札大露語7期生の今は亡き名古屋生まれのY君の顔が浮かんできます。

 「ヒメさん、下北の北限のサル、有名ですよね」「サルなんていないわよ!」。彼はビックリ目でこちらを見る。「・・・いないんじゃないか」とこちらが小声でいうと、さらに目玉を大きくし、加えて口をあんぐりと開けた。

 後日、浅草で呑むたびに、「ウソツキ、呆れた人だ」と半年ぐらい責められました。いや~、なつかしい。

 写真は脇ノ沢の『鯛島』。


Re: 南限の・・・ - m. arita

2025/05/09 (Fri) 14:53:45

エゾノウワミズザクラ

Re: 桜前線ゴール - 粕谷隆夫

2025/05/10 (Sat) 07:36:31

 『モッキンポット師』のポール・リーチ先生の姿は懐かしいが、天道公平氏が紹介してくれたジャン・ピアジュという学者はまったく知りませんでした。いろいろ調べていたら成田さんから、「桜前線」ゴールの便り。

 これはこれで、稚内/釧路/網走のゴールの話。「あれ、野付半島の小学校の桜前線の写真を談話室に載せた記憶」が悠然と思い出しましたね。

 と思って、12巻令和5年3月31日~6月29日を見たら、思い出の写真がポロリ。4月24日。「本年3月末にて完全にカンパニーを引退した70歳の両名、札大露語7期生の池田君と今井君。やるだけやった顔つきです。送り主は、今は亡き、小林女史。ビジネス戦線ゴール。

ミッション・インポッシブル 追記 美水正一

2025/05/09 (Fri) 06:34:42

その1:

 今回の僕の扱ったツアーのメンバーは親戚同士とか、会社の同僚とかご近所さんというようなそれぞれが関係性のある方々のグループではなく一人ひとり出身も異なる女性たちの寄せ集めでした。駅までの歩き道、あるいは、混んだ電車内で短い会話しか交わせませんでしたが、今回一番話が出来た相手はユージノサハリンスク出身のおばちゃんでした。彼女はこれまで都合7回訪日している、ということです。今より日ロ関係が親密で北海道との交流も密であった頃、彼女は小樽や稚内へ航路旅行したこともあるし空路でも新潟、函館などへ来たことがあるとしています。僕は、自分が以前勤務していた会社が1989年にサハリンに日露合弁でホテルを建て、このホテルの名がサンタ・ホテルというのだが、知っているか尋ねると、宿泊したことは無いが知っている、と。但し、ずいぶん古いホテルだわね・・・との答え。確かに、もう36年も前の事なのだ、と、つくづく年月の経つのは早いものだと気づかされる。彼女がどんな仕事をしている人か、何か元の勤務先の仕事につながるようなヒントを掴めないか、かって商社マンであった頃の血が少し騒いだが、ゆっくり会話を交わす時間もないまま、新幹線は定刻通り京都へ向かった。

その2:

 東京に「東京駅」はあるが、モスクワに「モスクワ駅」は存在しません。モスクワには以下10の鉄道駅があります;ベラルースキー駅、ボストチヌイ駅、カザンスキー駅、キエフスキー駅、クルスキー駅、レニングラードスキー駅、パヴェレツキー駅、リジスキー駅、サビョロフスキー駅、ヤロスラフスキー駅。これらほとんど駅はモスクワからの鉄道路線の終着地点が駅名となっています。ベラルースキー駅はベラルーシーへ、キエフスキー駅はウクライナのキエフへ(最近の言い方ではキイウ)、リーシスキー駅はリガに繋がっています。20世紀の初めには、中央駅を創設する計画も持ち上がったようですが、どのような理由かはわかりませんが実行に移されませんでしたю

全ての駅はモスクワ地下鉄駅で乗り換えが出来、モスクワの地下鉄環状線はリシスキー、サビヨロフスキー、ボストチヌイを除くすべての駅を結んでいます。リジスキー駅とサビョロフスキー駅はビッグサークル線で結ばれています。ビッグ・サークル線(略してBCL)は、モスクワメトロの最長路線で、サークル線としては世界でも最長の路線です。

 パベレツキー駅、ベラルースキー駅からは、それぞれ、ドモジェドヴォ空港、シェレメーチエヴォ空港へアクセスできるAeroexpress列車が運行しています。

 カザンスキー、レニングラードスキー、ヤロスラフスキーの3駅は隣接してはいますが、駅舎はそれぞれ独立しているので目的地へ向かう列車で迷うことはありません。

 言ってみれば東京都内に大阪駅、鹿児島駅、松山駅、青森駅、長野駅、金沢駅などの名称の鉄道駅があり、それぞれがその駅名の都市との間を運行し、各駅はJR山手線や東京メトロ環状線で結ばれている、と言う感覚です。このように、東京駅のような大きなハブ駅に運行する路線を集中させるのではなく、小さめのハブ駅に機能を分散させる方式を採用すれば、東京駅のような複雑で巨大な空間は必要なく、乗客はよりシンプルに往来でき、今回の僕のようにツアー客の引率に右往左往することは無かったと思います。また仮に、東京駅が大きな火災や地震に見舞われたとするとその被害は甚大です。この場合はハブを分散する方が良いのかも知れません。まあ、どちらにも一長一短があるのでしょうが・・・

 こんな東京駅ですが、ネットで色々検索してみると色々面白いことがわかりました。皆様は既にご存じのことかも知れませんが・・・
 
 東京駅が日本で一番大きいかというと旅客収入は東京駅だが、1日の乗降客数は新宿、渋谷、池袋、横浜、北千住に続く6番目だそうです。又、面積で言うと日本一広い駅は、 新宿駅だそうです。新宿駅の広さは世界でも3番目だそうです。

 又、日本の旅客駅で最もホームの数が多いのは、東京駅と、世界一の旅客数をほこる新宿駅の2駅だそうです。東京駅は、JR在来線が18線、JR東日本の新幹線が4線、東海道新幹線が6線、東京メトロ丸ノ内線が2線で、計30線。新宿駅も、JR以外の小田急や京王を含め各社ホーム(別名称の西武新宿駅を除く)を合計すると30線となります。ちなみに、単独事業者のみでカウントすると、新幹線・在来線あわせて21線となるJR東日本の上野駅が最多のようです。

 では、東京駅と新宿駅が、番線も最も大きい数字なのかといえば、そうではないようです。日本の旅客駅で最も大きな数字を使う番線は「34番乗り場」だそうですが、これは東京駅や新宿駅ではなく、京都駅と敦賀駅に存在していろとのことです。鉄道駅のあれこれもチェックしてみると面白いですね。(2025年5月9日)

新刊案内(桜をめぐる作家たち) - K.Murano

2025/05/08 (Thu) 19:25:48

 旺盛な執筆活動を展開している細川呉港氏がまた著作を上梓しました。(私は近年湯治場で偶然、氏と知り合いになりました。氏は元・集英社編集者) 

     ━━━━━━━━━━

『桜人伝説 桜をめぐる作家たち』
細川 呉港(著)

発行:集広舎、四六判、264ページ、上製、価格 2,400円+税

書店発売日 2025年4月21日

紹介

――日本人はみな死ぬ前に桜狂になる。

 桜にかかわった作家や文化人の私生活を探ると多くの人が桜をめぐって絆綱を深めている事が判る。
 人はみな還暦を迎えると桜に目覚め、それまで囚われていた出世欲や、金銭欲から解き放される。

【目次】

第1章 成城学園の桜人たち
―― 水上勉、大岡昇平

第2章 那須高原の別荘に集う桜人
―― 里見弴、水上勉、宇野千代

第3章 鎌倉の桜大人
―― 小林秀雄(西行と本居宣長)、吉井長三、今日出海

第4章 民俗学者と桜の俳人たち
―― 柳田國男、折口信夫、山本健吉、岡野弘彦

第5章 野口雨情と「雨情しだれ」
―― 日光植物園久保田秀夫

第6章 桜校長高松祐一をめぐる桜人
―― 牧野富太郎、佐野藤右衛門

など、桜秘話が満載です。

      ━━━━━━━━━━

 上記のキャッチフレーズに「人はみな還暦を迎えると桜に目覚め、それまで囚われていた出世欲や、金銭欲から解き放される」とありますが、これは一寸、言い過ぎではないでしょうか。

 集広舎は福岡市にある出版社。

Re: 満開 - 粕谷隆夫

2025/05/09 (Fri) 06:56:24

 このたびの連休もまた、女房の実家である下北へ、息子と娘の四人で出かけました。もう実家にはだれもいません。仏間が悄然とあるのみ。まあ近くに女房の妹一家がいますので、部屋部屋はきれいですが・・・。

 仰天したのは、庭の桜が満開だったことです。



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